更年期障害 治療薬

不眠症も更年期障害の症状のひとつ!無理に我慢しないで

眠っていても小さな物音で目覚めてしまう。夜中に目が覚めてしまう事がある。途中で一度目が覚めてしまったら次がなかなか寝付けない。その反動で昼間でもなんだか眠い。なんてまるで小さな子供を育てている最中の母親のような睡眠状態になっていませんか?深くて充分な睡眠を得られない事を不眠症といいますが、誰かや何かに起こされるとか、仕事や用事が終わらないので睡眠時間が足りないとかいう理由以外で不眠症の症状が出てきた場合、更年期障害の症状である事もあります。

更年期障害とは多くは40歳代から50歳代の人に見られる症状で、加齢によって生殖機能が衰える事により女性ホルモンや男性ホルモンの分泌量が減少する事に伴って現れる症状をいいます。プレ更年期などと言って早い人の場合30歳代から始まる場合もあると時々雑誌などで取り上げられていますよね。更年期が何歳から始まるかは人によって様々ですが、ホルモンバランスが崩れる事によって自律神経が乱れて起きる症状である事は共通です。

不眠症の場合には、交感神経が活発になりすぎるか、副交感神経がうまく働かないかによって引き起こされます。更年期が原因の不眠症の場合ホルモン療法などで症状が改善する事がありますので、あまり我慢しすぎないで受診するようにしましょう。そして日頃からストレスをあまり貯めないように趣味を持つなど気分転換もしましょう。眠る時間の1時間程前にはテレビやパソコンなどを消して視覚的な刺激を避けるのも一案です。また眠る前にホットミルクなどを飲むのも良いでしょう。

ビタミン摂取を意識して更年期障害対策にも。食事の際のポイントとは

更年期の症状に悩まされる人は多いですが、病院で治療してもらう他にも、自分で食生活などを意識することである程度症状の緩和や悪化の防止をはかる事ができます。では、更年期障害がある人が積極的に摂ると良い栄養素とはどのようなものになるのでしょうか?

先ずは良質のタンパク質を取ること。成長期でなくても日々の身体をつくっていくうえで大切です。タンパク質はアミノ酸からできているので、疲労回復にも良いです。

次にビタミンEを積極的に摂りましょう。ビタミンEはホルモン分泌のサポートをする作用があるので更年期にはもってこいです。また抗酸化作用があるので老化防止のビタミンとも言われていますよね。またビタミンEには毛細血管を拡張させる作用があるので、全身の血行が良くなりますから冷え性や肩こり、筋肉痛や頭痛の症状にも有効です。

また、疲れやすいという症状が出ている場合にはビタミンB郡も積極的に摂取していただきたいです。ビタミンB郡は糖質や脂質の分解を助けエネルギーに代えるので代謝をアップさせます。ビタミンB郡にも毛細血管を拡張させる作用があるので、血行不良による肩こりや冷え性などに効果があります。さらに皮脂の分泌を調節する働きや抗酸化作用もあるのでしわやたるみの他に皮膚のかゆみや肌荒れ対策にも良いでしょう。

他には更年期を境に増加する骨粗しょう症の対策としてカルシウムの補給意識しましょう。カルシウムが不足しますと更年期症状であるイライラがひどくなる可能性があります。

更年期のほてり(ホットフラッシュ)に効果が実証!その方法とは

更年期の症状でよく現れるものにほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)があります。その他にも動悸や息切れ、理由もないのに急にイライラする、身体がだるい、やる気が起きない、いきなり大量の汗をかく、めまい、肩こり、手足のしびれ、胃腸の不調、うつなど悩ましい症状がたくさんあります。人によってどの症状が出るのかには違いがありますが、ホルモン補充療法によって症状が緩和される事が分かっています。

しかし、2002年にホルモン補充療法には乳がんや血栓塞栓症などのリスクが高まるとの報告がされて以来、ホルモン補充療法を選択される事が激減してしまいました。症状の根本原因の解決であるホルモン補充ができないということは、対症療法しかないということでもありますので、代替え療法を求める声も多くありました。その後ホルモン補充療法と偽薬との処方をした閉経後間もない患者を10年間観察したところ、ホルモン補充療法を行った患者と偽薬を処方した患者の間に乳がんも血栓塞栓症もリスクの差はなかったとの報告もされていますので、ホルモン補充療法は閉経前または直後の患者に対しては有効であると証明されました。

それとは別に、更年期障害によるホットフラッシュに関してのみを言うならば、BMI値が高い女性は低い女性よりホットフラッシュを起こしやすい事が分かっています。さらに高BMI値の女性の方が症状もより重くなりやすいという事も分かっています。BMIが30以上でホットフラッシュに悩む女性を対象に減少指導を行ったところ体重減少につれてホットフラッシュも軽減したとの研究報告もあります。

つまり、ほてりやのぼせに悩む人で肥満気味の人の場合、適正体重に戻す事で症状の改善がはかられる事が分かります。

どっちを信じる?更年期のホルモン治療の良いところと悪いところ

更年期障害が発症して婦人科を受診した場合には、治療法としてホルモン療法をする事が多いです。実際、それで症状がよくなる方も多くいらっしゃいますが、ネット上にはホルモン療法のデメリットについての書き込みも多く見られます。では、本当のところはホルモン治療は良いものなのでしょうか?それともデメリットが多く他の治療法を選んだ方が良いのでしょうか?

答えは「メリットもデメリットもある」です。ホルモン療法は万能ではありませんが、患者の状態によって使用する薬剤やその量を加減していく事によって症状の改善に大きく寄与する事は実証されています。ただし、例えば患者に子宮筋腫がある場合や子宮内膜症を患っている場合にはエストロゲン製剤は禁忌とされています。理由はエストロゲンによって更年期症状は改善されたとしても子宮筋腫や子宮内膜症などの病状が悪化する可能性が高いからです。ということは、厚生労働省が発表しているエストロゲン製剤の禁忌事項に当てはまらなければホルモン療法は有効であるということでもあります。

それと2002年に更年期障害のホルモン治療を閉経後5年から20年後に開始するによって乳がんなどのリスクが高くなるとの論文発表を受けてホルモン治療の実施数は急速に減少しましたが、その後10年間にわたって偽物の薬とホルモン補充療法とで違いがあるか否かを追跡調査した無作為化試験で、ホルモン補充療法によってそれを用いなかった場合と比べて乳がんや血栓塞栓症のリスクは高くはなっていないとの研究結果も出されています。この無作為化試験では閉経直後の人を対象にしています。このことからホルモン補充療法を開始するのが早ければ乳がんリスクが上がるわけではないと推察できます。

こんなものと諦めるの?加齢による女性ホルモン減少で起きる関節痛

それなりのお年頃になってくると、どうしても女性ホルモンの分泌長が減ってきてしまいますので、体内のホルモンバランズが乱れやすくなって色々な不快な症状が出てきてしまいますね。更年期障害とひとくくりにいわれますが、その症状のひとつに関節痛があります。ホルモンバランスと関節痛に関係なんてあるの?と思われがちですが、実はしっかり関係があるのです。

女性ホルモンにはお肌に張りとつやを与える効果があるというのはテレビのコマーシャルなどでよくきく事でもありますが、他に骨を丈夫にしたり、血管を柔軟にしたりという効果もあります。ですから逆に女性ホルモンが減少すると骨粗しょう症になりやすくなったり、関節の軟骨が弱くなってすり減りやすくなったりするので、それが関節痛として出てきたりするのです。骨折はしなくても体重など負荷のかかる関節が変形してしまう事もあります。それまで入っていた指輪が入らなくなったなんて事も考えられますね。

でも、年齢を重ねてくるとこんなものよね。なんて諦めて症状が悪化するのに任せる事はありません。身体をいつまでも20代にとどめる事は不可能ですが、関節痛などの症状を改善する事は治療や日常生活の改善によって可能です。特に更年期が原因の関節痛の場合にはホルモン療法などによって関節痛だけではなく他の不快な症状まで和らいだという人も少なくありません。痛みが気になってきたら、重症化する前に医師に相談する事をお勧め致します。

やる気が出ないからって自分を責めないで!つらい更年期ののりきり方

ホルモンのバランスが崩れてきて起きる更年期障害。からだもいろいろな不調に悩まされて大変ですけれど、精神的にもつらい時というのはありますね。しなくてはならない用事があるのに、どうしてもやる気が出ない。からだが重くてだるいだけでなく心がいう事をきかないというつらさは、なかなか他の人には分かってもらいにくいですし、単なる怠け者に見られてしまうのではないか、と心配になって、それがまたストレスにもなりますよね。

そんなこんなで自分を責めてしまうと、どんどん自分を追いつめてしまう事にもなりかねません。実際、更年期にうつのような症状を訴える方も多くいらっしゃいます。どうしてもやる気が出ない。そんな時には自分の不調をカミングアウトして周りに助けを求める事があってもいいのではないでしょうか?

相談する相手は家族や同僚などの身近な人でもいいですし、婦人科の医者でもよいでしょう。家族や同僚相手ならあなたの代わりにできる事を手伝ってもらう事もあるかもしれませんし、なにより何も知らされずに仕事が滞り不信感を持たれるよりも、体調不良なのだと原因を知らされてからなら手伝いの依頼も受けやすいでしょうから。婦人科に相談すると、ホルモン剤の処方などで症状を和らげてくれるでしょう。

相談する相手がいるというだけで気持ちのゆとりも変わってきます。大切なのは、つらい症状を我慢して1人で溜め込まない事です。処方された薬を飲んでも完全に症状がなくなるわけではないかもしれません。そんな時には、好きな音楽を聴いたり、好きな香りを身にまとったり、お化粧やおしゃれを楽しんだりとリラックスできる事を積極的に取り入れましょう。

基礎体温表で分かるのは排卵だけでない!更年期と基礎体温の関係とは

学校の保健の時間に基礎体温について習った時には、基礎体温表をつけると生理の日が分かりやすかったり、排卵しているか分かったりするのだな。くらいにしか思わなかったものですが、基礎体温表からはもっといろいろな情報を読み取る事ができます。

生理の開始日は高温期から低温期に移り変わる日ですので、毎朝基礎体温を測っていると「あ、今日からだ」とすぐにわかります。生理周期が安定している人なら、自分の高温期はいつも14日だからあと何日で生理が始まる。と予測もできるでしょう。

排卵は逆に低温期から高温期にうつる時に行われていると考えられます。排卵が行われていないと高温期に移る時の温度差が0.3度以下になって高温期に移ったのか否か分かりづらくなります。というより、高温期がなくなって低温期のままになります。こうなると次の生理を予測するのが難しくなりますね。また、妊娠すると低温期に移行しないで高温期のままになりますので、高温期が3週間以上続くとチェックした方がよいでしょう。

ここまでは保健の授業で習った話。では更年期に入ってくると基礎体温表にはどんな変化があるのでしょうか?更年期には卵巣機能が衰える事から、黄体ホルモンが減ってしまうと高温期が短くなったり、高温期に温度変化が大きくなって高温期の真ん中に温度の低い時期ができたり、高温期の半ばから徐々に体温が下がってきたりします。卵胞ホルモンが少なくなると、低温期が短くなって頻発月経になったりします。閉経すると低温期だけになります。

あと、生理の血なのか不正出血といわれるものなのか、素人では分かりにくい時がありますよね?そんな時にも基礎体温をつけていると婦人科での判断に大変役立ちます。もう子供は生まないからと基礎体温をつけるのをやめてしまわずに、更年期が終わって閉経するまで、基礎体温をつける習慣は是非続けてほしいものです。

胃腸の不調までエストロゲン減少による自律神経失調の影響なの?

40歳を超えた頃になると、いろいろな身体の不調に悩まされる事が増えてきます。家庭や職場での責任も重い年代ですし、体力的にも20代の頃のようにはいかなくなってくる頃ですから、負担が大きくなってきているせいでもあるでしょう。また、この年代は更年期ともかぶってきますのでさらに心身への負担は大きくなります。更年期症状にはいろいろなものがありますが、ホットフラッシュや精神的症状のほか胃や腸の不調となって現れる事もあります。

これら種々の症状は更年期になって体内の女性ホルモンや男性ホルモンの分泌量が減少する事により自律神経が乱される事が原因で起きている場合が非常に多いです。自律神経は交感神経と副交感神経とからなり、自分の意思ではコントロールができない神経の事をいいます。ですから自律神経は心臓や血管などの循環器、体温調節、消化吸収、呼吸器、生殖器など生命を維持するための器官のほとんどを制御しているといっても過言ではありません。ですから自律神経の乱れは、動悸や息切れ、胃腸の不調、睡眠不足、めまいや立ちくらみを招いたりします。

では、自律神経の不調を回復するにはどうしたらよいのでしょうか?自律神経の乱れを避けるには、夜更かしなどをやめて生活リズムを整え、過剰なストレスを避ける。ストレス解消を心がける。などが一般的ですが、更年期障害の場合には原因となっているホルモンを補充してやる事も選択肢に入ります。実際、受診してホルモン両方を受けると劇的に回復される方もいらっしゃいます。

疲れやすいと感じたら、それは男女問わず更年期障害の始まりかも?

更年期というものは誰にでも訪れますが、その症状が出るか否かや、その症状の程度については千差万別です。一般的にはどんな症状を自覚した時に更年期症状を意識するようになるのでしょうか?

統計では「疲れやすい」と答えた人や「倦怠感がある、身体がだるい」と答えた人が約半数いました。続いて肩こりや腰痛、頭痛など痛みを感じるもの。イライラしたり気分が落ち込んだりとの精神的症状も40パーセント程の人に見られました。

かつては更年期は卵巣機能低下によってのみもたらされる症状と考えられていたので、男性にはないとされていましたが、今では男性にも精巣機能低下による更年期があると認知されてきています。更年期症状の原因は、女性の場合は卵巣機能低下によって女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が激減する事による自律神経失調だとされています。男性の更年期症状の原因は精巣機能低下によって男性ホルモンであるテストステロンの分泌量減少による自律神経失調とされています。女性の場合は血中の女性ホルモン量を、男性の場合は血中の男性ホルモン量をはかる事で、更年期か否かの診断がつきます。

休めば治る程度の疲れであれば問題ありませんが、十分な休息を取っているのに何日も疲れが取れない。ストレスが多くて気持ちが休まらないので休息自体を満足にできない。などの状態が続きますと、自律神経が乱れやすい更年期にはそのままうつになってしまう事もありますので、たかが疲れと侮らずに早めの受診を心がけましょう。

更年期障害だからと軽く考えないで!耳鳴りには他の原因がある事も

更年期の症状のひとつに耳鳴りがあります。特に何か特別な事をしたわけでないのに、蝉の声みたいなジーンとかキーンといった音が聞こえる状態です。これは更年期には卵巣機能が低下する事から自律神経が乱れて耳鳴りを引き起こすと考えられています。

耳鳴りの原因が更年期障害だった場合には、更年期を過ぎたり、治療を行ったりして自律神経が回復してくれば自然と耳鳴りは改善されていきます。ただ加齢が原因の耳鳴りは特に治療を必要とはしませんが、たまに重要な病気の症状だったりする場合があるので、耳鳴りがひどい場合には医師に診察してもらった方がいいでしょう。

では、更年期が原因でなかった場合にはどういった病気が考えられるのでしょうか。比較的多いのが、突発性難聴です。何のきっかけもなく突発的に聞こえが悪くなるのですが、耳鳴りがその症状のひとつとして現れる事があります。ほとんどが片側の耳にだけ発生するのですぐに難聴に気付く人もいます。耳鳴りやめまいなどを伴う事があるのが特徴で、耳が詰まったように感じる事もよくあります。安静にして早期治療をしないと治りにくくなる疾患です。

他の病気としてはメニエール病も考えられます。繰り返すめまいと耳鳴り、難聴が特徴です。ストレスによって悪化する病気でブーンという低い音から始まり、進行するに連れてジャーとかキーンといった高音の耳鳴りになっていきます。他にも中耳炎、脳腫瘍の場合や腎臓病などで服用する薬の副作用で耳鳴りが起こる事もあります。いずれにせよ自己判断せずに専門家にチェックしてもらう方がよいでしょう